マンションのドアの前にコクワガタがいた話

ある夜、いつものように家を出ようとしていました。
ドアノブに手をかけて、玄関の扉を開けたその瞬間です。
足元に、黒い小さな影が見えました。

■ドアの前にコクワガタがいました

よく見ると、それはコクワガタでした。
場所はマンションの廊下、まさに玄関のドアのすぐ外側です。
一歩踏み出せばすぐに触れてしまいそうな距離にいました。
最初は正直、少し驚きました。
「こんなところに?」という気持ちが一番強かったです。

■とても静かにそこにいました

不思議だったのは、そのコクワガタがとても静かだったことです。
逃げるわけでもなく、動き回るわけでもなく、ただそこにいました。
まるで最初からそこにいたかのように、落ち着いていました。

■少し迷って、そっと移動させました

そのままにしておくと踏まれてしまうかもしれない場所だったので、少し迷ったあと、そっと手で持ち上げました。
思っていたよりも軽く、そして大人しい印象でした。
その後、近くの植え込みのある場所へ移しました。

■なぜこんな場所にいたのでしょうか

あとで少し調べてみると、コクワガタは意外と住宅街にも現れる昆虫だそうです。
理由としては、
街路樹や公園のクヌギ・コナラに生息していること
夜の光に引き寄せられる習性があること
都市部でも十分に生きられる環境があること
こういった特徴があるためだそうです。

つまり、山の中だけの昆虫ではなく、実はかなり身近な存在なのかもしれません。

■飼ってみることにしました

せっかくの出会いだし、コクワガタも今さら森に帰れないので、飼ってみることにしました。
コクワガタの飼育は思っていたよりもシンプルで、最低限以下があれば始められます。
昆虫ケース
発酵マット(床材)
昆虫ゼリー

特にマットは環境を左右する重要な部分で、種類によって飼育のしやすさも変わります。
初心者向けのものも多く、市販品でも十分対応できます。

■都会の中にある小さな自然

今回の出来事は本当に短い時間の出来事でした。
ただドアを開けただけで、その先に小さな生き物がいたというだけです。
それでも少しだけ心に残る出来事になりました。
都会の中でも、自然は完全になくなっているわけではないのかもしれません。
気づかないだけで、すぐそばにあるのだと思います。